私は司法書士になる前は、東京都内の会計事務所に勤務していました。
実は司法書士に発注する側だったんです。
SPCの組成や減資、解散清算など発注していました。
特定目的会社の設立や不動産の信託受益権の売買などにも関わっていました。
なので依頼する側の気持ちはわかっているつもりです。
逆に今は当時お世話になった先生の気持ちや考えがわかるようになってきたような気がします。
それはともかく、会計事務所勤務当時の業務としては、会計ソフトに直接仕訳を入力したり、エクセルシート上に作成した仕訳を会計システムに取り込んだりする方法がふつうでした。
そうやって会計業務をやりつつ、司法書士の業務を外から眺めながら、司法書士試験の勉強をしていたわけです。
司法書士試験合格後は、会計事務所をはなれ、東京都内の司法書士法人に約3年間勤務した後、開業のタイミングで四国に戻ることに決めました。
自営業となり、自分の会計をつけていかなければなりません。
で、どうする??ということで、ちまたで話題のクラウド会計はどうだろうか??と検討をはじめました。
クラウド会計とは
冒頭で書いたように、私が会計事務所にいた頃はパソコンに会計ソフトをインストールして、データを保存していくというやり方が一般的でした。
一方で、クラウド会計だと、会計ソフトをクラウド化して、インターネットに接続されたコンピューター(サーバー)にデータを保存することになります。
インターネットがつながる環境であればどこからでも利用することができるため、パソコンに会計ソフトを1台ずつインストールする必要はなく、すぐに利用するができます。
クラウド会計の特徴
会計ソフトのバージョンアップのたびに買い替えは不要
クラウド会計は、個人事業・法人の別、必要なサービスなどに応じて料金プランを選択して月額あるいは年額で料金を支払うのが一般的です。
クラウド会計であれば、常に最新バージョンの機能を利用することができ、増税や法改正にも対応してくれるため、従来のようにバージョンアップのたびに会計ソフトを買い替えたりするコストや労力がかかりません。
銀行・クレジットカード・電子マネーなど金融サービスとの連携
最初に銀行やクレジットカードなどの金融サービスと連携設定をしておけば、クラウド会計に自動的にデータが取り込まれます。
後述しますが、これが本当に楽なんです。
AIによる自動仕訳
さらに連携した銀行やクレジットカードの取引データに対して仕訳候補が自動的に作成され、使うほどにAIが学習して仕訳の精度は向上していきます。
クラウド会計のサービスのメジャーなものとしては、「freee」と「マネーフォワード」があげられます。
2つのうち私が選んだのは「マネーフォワード確定申告」でした。
マネーフォワードクラウド確定申告を選んだ理由
何の前情報もなしで、freeeとマネーフォワード両方の無料プランを試してみました。
freeeが有名だったので、freeeでいいかなと思っているけど、念のためマネーフォワードも見ておくかというノリだったと思います。
クラウド会計をご検討される方は、freee・マネーフォワードに限らず無料プランを試してみるといいと思います。
まず、freeeですが、私のように会計実務をやっていた人間からすると、わかりにくい印象を受けました。
会計について詳しくない人だと逆にわかりやすいのかもしれません。
続いてマネーフォワードですが、初見でも見慣れた感じがするといいますか、マニュアルを見なくても直観的にこういうことだろうなというのがわかる作りになっていました。
そういうわけで、両方を実際に試してみて、私の場合は、従来の会計ソフトの感覚に近いマネーフォワード確定申告を選びました。
会計に詳しくなくてもマネーフォワードがよかったという意見もありますし、freeeやまたその他のサービスも試してみて、ご自分の感覚に合ったものを選んでいただければよいと思います。
料金プラン
パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス |
---|---|---|
副業などで 確定申告をする必要のある方 | 自営業、個人事業主として 確定申告をする必要のある方 | 確定申告の操作が不安で 電話サポートを受けたい方 |
年額プラン 800円/月 (年額 9,600 円) 月額プラン 980円/月 | 年額プラン 980円/月 (年額 11,760 円) 月額プラン 1,280円/月 | 年額プラン 2,980円/月 (年額 35,760 円) 月額プラン |
消費税集計機能なし レポート機能一部のみ |
司法書士事務所の会計・確定申告であれば、「パーソナル」を選ぶことになると思います。
使ってみた感想
個人的には、銀行口座やクレジットカードと連携することができて、自動的に仕訳が入り、AIが学習していくところが、本当にすごいと思いました。
自分が会計事務所で働いていたころとは隔世の感というと大げさかもしれませんが、ものすごく進化を感じます。
特にクレジットカードのデータを取り込んでくれて、仕訳データができているのがありがたいです。
ビジネス用のクレジットカードを作成し、クレジットカードのデータをスマートフォンに取り込んでおくと、店舗で「ID決済」ができるところであれば、財布からカードを出す行為も必要なく、スマートフォンをかざせば、支払が完了し、仕訳データができあがっています。
従来のやり方であれば、店舗で支払い、レシートを見ながら、「日付」「勘定科目」「金額」「摘要」を一つ一つ手入力していましたが、その作業がなくなるのです。
電子署名や電子納付などと同様に一度おぼえたら後戻りできない便利さ。
店舗での支払いはすべてID決済に対応してほしいと思うぐらい便利です。
ということで、クラウド会計を使って会計作業の効率化を実現させ、本業のことを考える時間や資料・書類の作成に時間をかけるようにしていきましょう。
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