開業前の悩みのひとつとして、「FAXをどうするか」というのがありました。
メールやチャットツールですべてのやりとりができるはずのこのご時世で、紙の書面を送受信するというFAXはできれば使いたくない。
理由は、事務所にFAX機を置きたくないということ、また、なるべく業務をペーパーレス化したいということがありました。
しかし、いまだに司法書士の主な取引相手である不動産業界や銀行とはFAXでのやりとりが多く、使わざるをえません。
どうしよう・・・と思っていたところに、Twitterで同業者が「インターネットFAXのおかげで外出先でもFAX受信が確認できる」という内容の投稿をしているのを目にしました。
インターネットFAXとは?
インターネットFAXとは
インターネットFAXとは、電話回線ではなく、インターネットを通じてFAXの送受信ができるサービスです。
インターネットFAXの特徴
スマートフォンやパソコンがあればどこでも見られる
電話の固定回線とFAX機にしばられることなく、インターネットさえつながる環境であれば、どこでも利用することができます。
ペーパーレス化によるコスト削減
まずはFAX機が不要ですし、インク代や用紙代がかかりません。
勤務時代はそれほど意識しないかもしれませんが、開業したら思うはずです。
「プリンタインク代が高い・・・」
また、大量のA4サイズのデータを受信したときに、途中でFAX機のA4サイズのプリンタ用紙がなくなり、A3サイズで大量に印刷されるという悲劇がなくなります。
デジタルデータ管理ができる
まず通常のFAXと違って受信した紙データを紛失することはありません。
過去のデータを探すこともできますし、管理が楽になります。
ファックスDM(ダイレクトメール)対策に
FAXによるDM広告が送られてくることがあると思いますが、通常のFAXだと受信されると印刷されてしまうので、インク代、用紙代が無駄になります。
私はFAX番号を公表していないため、今のところFAXでDM広告が送られてくることがないのですが、事務所ウェブサイトなどで番号を公表する予定の人は気になるところだと思います。
以上、インターネットFAXの特徴をあげてみました。
インターネットFAXのサービスはいくつかありますが、その中から私が選んだのは、eFaxです。
eFaxを選んだ理由
≪eFax≫インターネットファックス
を選んだいちばんの理由は、「開業地の市外局番を選ぶことができたから」です。
全国47都道府県の番号をカバーしているのはeFaxだけのようです。
地方では、その地方の市外局番であることが周りから安心されるのかなというイメージがありましたので、そこは重視しました。
料金
料金一覧は以下のとおりです。
登録手数料 | 1,000円(税込1,100円) |
お支払いプラン | <月払いプラン> 1,800円/月 (税込1,980円) <年払いプラン> 18,000円/年 (税込19,800円) |
受信 | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 10円(税込11円)/ページ |
送信 | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 10円(税込11円)/ページ(国内) * 1ページは60秒ごと に計算されます。 |
お支払い方法 | クレジットカード 銀行振込 口座振替 |
使い方
EメールソフトかeFaxのウェブサイトでログインして使うことができます。
受信の方法
自分宛のeFax番号にFAXが送信されると、FAXはPDFとしてEメールに添付され、登録したEメールアドレスに届きます。
送信の方法
送信先のFax番号の前に国番号をつけ、後に“@efaxsend.com”をつけてEメールの宛先に記入します。
たとえば、01-2345-5678の番号宛に送信したい場合は、日本の国番号「81」をつけて、“8112345678 @efaxsend.com”とします(市外局番の「0」は省略します。)。
あとは、ファイルを添付して送るだけです。
対応するファイル形式
送信可能な主なファイルタイプは以下のとおりです。
主なドキュメントタイプ | 対応バージョン | 拡張子 |
---|---|---|
Adobe PDF | 全バージョン | |
Microsoft Word | DOC, DOCX | v. 97, 2000, 2003, 2007 |
Microsoft Excel | XLS, XLSX | v. 5, 95, 97, 2000, 2003, 2007 |
Microsoft PowerPoint | PPT, PPTX | v. 4 and above |
Compuserve Graphics Interchange Format | GIF | GIF87a, GIF89a |
JPEG Joint Photography Experts Group | JPG, JPEG | All Version |
Tagged Image File Format (TIFF) | TIF, TIFF | All Version |
Portable Network Graphics (PNG) | PNG | All Version |
個人的には今のところ、PDFかWordファイルぐらいしか送ったことがありませんが、上の一覧のとおりほとんどの形式に対応していると思いますので、心配いりません。
いちばん重宝しているシーン
地方で開業してみて、お付き合いのある不動産会社はメールでやりとりしていますし、案外、FAX使わないかと思いきや、ベテラン同業者がメールアドレスを持っていない人が多くて、その方たちに周知文書を送信するときはFAXを使いますし、メールアドレスがない人がいるためか、司法書士会からの文書もFAXで届くことがあります。
結局、同業者とのやりとりでいちばん使っている・・・ということになりました。
まだまだFAXは愛されているようです。
ということで、開業準備中の方のご参考になれば幸いです。
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